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キャッツキルの遅い春

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NYは先週から天気が崩れ、
雨や風が強い日、
少し肌寒く感じることもありますが、
チューリップと八重桜が、街のいたる所で咲いていて、
🌸春のワクワクした気分は継続中〜🌷



昨年に続いて、今年も4月上旬、
まだ雪残るキャッツキルの禅寺で、
報恩接心に参加してきました。
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前半4日間は、
日本から老師を迎えての接心で、

講話は日本語と、英語の通訳が入り、
より分かりやすくて165.png101.png

その講話のなかで印象に残った話。

老師の地元の
門前町に住む男性が、
遅い時間に訪ねてきて、

「妻が余命一週間と言われ、
その妻が『老師に何か一言書いてもらって欲しい。』
と言うのです。」
と、

老師は断ることも出来ず、
困ったなと思いながら別室へ行き、
墨をすりはじめた。

そうすると
「好日」
という字が思い浮かび
色紙に書いた。

病気の人間に「好日」?

「あなたの人生の最高の時を思い出しなさい。」
という説明をして
色紙を渡した。

その余命宣告を受けた女性は、
老師からの色紙をベッドの脇に置き、
時々眺め、

一週間が過ぎ、

そして

一月が過ぎたころ、
まだ彼女が生きていることを知り、
近所の人たちがお見舞いに来て、
彼女もとても楽しそうにしていた。

あまりにも調子が良さそうなので、
治ったのでは?
と医師に聞いてみると、
いつ亡くなってもおかしくない状態のままだと言われた。

二月がすぎ
その女性は、成人した娘に、

アルバムを持ってきてもらい
その中の一枚を選び、
「これを使ってね。」
と言い、

自分の持ち物を、
友人や知人にあげて欲しいと、
細かく指示をだし、

「最後の日にはこの洋服を着せて、
あなたが私に化粧をしてね。」
とリクエストをした。

そして

ある日突然
「今からリハーサルをしましょう。」

病室で、最後の日に着る洋服に着替え、
娘さんに化粧をしてもらい
家族に見せ

「綺麗?」
と笑った。

そして翌日

ご主人の手をとって
「私はもう死ぬことは怖くない、
でもあなたは寂しく思うでしょうね。」
と言って旅立った。

余命一週間の宣告から三ヶ月が過ぎていた。


この女性は「好日」という字を見て
何を思い浮かべたのだろう?
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「好日」は
禅語の「日々是好日」から。

お寺にあった本には
「一心無事なれば何をか思い煩うべき。
今日只今の尊さを歓べば足る。」
と説明があり、

英語では
"Everyday is a good day!'
シンプルだ〜😊


この話を聞いて
私は昨年旅立った2人の友人のことを、
思い浮かべた。

日本人の老師が帰国されてから、
独参(老師と一対一で話しができる時間)で
アメリカ女性の老師にこの事について話しをした。


できればこの「好日」の話を、
生前の友人に伝えたかったことを。


老師は
「あなたは今どこにいるの?ここで伝えれば良いでしょ。」
という答え。

そしてもう一つ

「私の人生の最高の時は?と自問したけれど何も思い浮かばなかった。」
と言うと

「それは頭で考えているから、
心で感じなさい。」

「まずあなたは、心を開きなさい。」

という言葉が返ってきた。

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禅堂に戻り

光になった友人たちに語りかけた
私のエゴだけど
それぞれの最高に幸せだと感じた時間を思い出して欲しいと。

もうひとつ

心を開くプロセス

これはなぜか
いつも門を開けるイメージ

今回は中国調の立派な門
その後は
やっぱり中国風だけど簡素な門
??

とにかく
「大丈夫だよ〜」
と門を開ける

開ける

開ける


翌朝

胸に白い睡蓮の花が咲いた。

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キャッツキルの美しい自然の中ですごす

7泊8日の報恩接心

ただ自分のことだけに集中ができる貴重な時間

今回も参加出来て、本当に良かった。

感謝🙏

令和元年5月1日



# by tabisera | 2019-05-01 13:09

旅好きヒプノティスト:長年アメリカ南西部に住み、中南米を旅した勢いでNYに拠点を移す。未だ都会生活に慣れないのを理由に、また旅に出る。www.motoiurano.com


by tabisera
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