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サンタフェの家

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ニューメキシコ州サンタフェは、
人生の1/3を過ごした第二の故郷。
その郊外に小さな我が家がある。

6年半前にセドナに移ってからは、
貸家として3組の人たちに貸していた。

2月下旬に4年ほど住んでいた家族が引越した後、
不動産管理会社から「とても貸せる状態じゃない!」と、
修繕費の見積もりが突然届いた。

全ての床の張替え(カーペット&ビニール)
壁の修理とペンキ塗り
火災報知器とリビングのスクリーンドアが無い、
ブラインドが壊れているから交換、
ゴミの片付け、掃除代などなど 計$11000(約130万円)の見積もり、、、、

何これ?

こんなの払えるわけないじゃない‼︎

とにかく自分で確認して、
出来ることはやろうと、
急遽サンタフェに行くことにした。

レンタカーで久しぶりの我が家に着き、

覚悟を決めて家の中に入る。


家の原形は、
取り合えずとどめていた。

バスルームへ直行!


トイレには、
青いヘドロのような水が溜まっている。。。

汚れを隠すために、
アメリカ版ブルーレットが入っていた。


買ってきた掃除道具を取り出して、
着いた早々真夜中から、
バスルームの掃除を始め、
朝方4時すぎに、
2つ目のバスルームを終了した。


台所は油でベトベト、
ガスレンジや冷蔵庫の下、
隙間という隙間には、
ドッグフードと犬の毛、
ゴミと汚れが溜まっていた。。。

ランドリールームはクモの巣だらけ、

どこもかしこも、
呆れるほど汚かった。

とにかく家をきれいにして、
ペンキ塗りを終わらせるのを目標とした。


子供が使っていたベッドルームには、
画鋲の跡が100以上あった??

小さな穴でも、
ペンキを一度塗っただけでは塞がらない。
面倒でも一つ一つペーストを塗り込む、
地道な作業が必要だった。

家中で200ぐらいの穴埋めがあった。

やっとペンキ塗りを始められたのが、
着いて3日目の夕方だった。

実はペンキ塗りをするのは初めてで、
少し甘く考えていた。

壁の表面が凸凹しているため、
力を入れて塗り込まないと、
凹にペンキがつかない。

乾き始めるとムラに見えるので、
それを見て焦り、
義理の弟に、
「ペンキを薄めた方が良いのかなぁ?」
と電話をしたり…

なかなか思ったように進まなかった。

4日目の朝、
寝不足と疲れで、
鏡に映る自分は、
別人のようだった。

寝る間を惜しんで、
掃除とペンキ塗りをして、
それでも、
残りの日数で終わる見通しもなく、、、


突然、


悲しくなった。



このままだと身体壊すよな、、、


無理をしないで頑張ろう。


午後になると睡魔に勝てず、
3時頃から昼寝をした。

それは本当に深い深い眠りで、
とても気持ちが良かった。


その日は復活祭で、
そのうえ月食時に月が紅くなる、
レッドムーンと呼ばれる珍しい満月だった。

久しぶりに月の出を、
近くの公園まで見に行く。

サンタフェの空は美しい。

上ってくる丸い大きな月を十分楽しみ、

ペンキ塗りに戻った。

夜遅くに庭に出て、
また月を眺めた。

住んでいる頃は、
よくここで月光浴をしたな。

家中のクリスタルを集めて、
庭に並べて、
寝転がって夜空を楽しんでたな。

この場所が、
この家が大好きだった。


そんな気持ちを思い出した。


お金をセーブする為に、
私は自分でやらないといけない!
と思っていた。

遠くにいて管理が出来ないから、
負担になるから、
早く手放した方が良いと、
周りに言われ、
まるでお荷物のように思っていた。

そうじゃない、
これは私の家なんだ。

大切に扱ってほしい、
綺麗にしてほしい、
と、この家は私を呼んだんだ。

それが分かったとき、
自分がずーっと怒りを抱えていたことを自覚した。

修繕費の85%をなぜ私が負担するのか?
管理会社に対しての不信感。

今迄住んでいた場所を、
汚したまま平気で出て行くテナント。

この理不尽な状態に、
私は怒っていたのだった。


でもその怒りは消えていった。


考えてみたら築14年、
カーペットもブラインドもその時のまま、
私が住み始めてから11年、
一度もペンキを塗り替えてないし、
これは必要なメインテナンスなんだと。

この家を綺麗にして、
大切にしてくれる人に渡すのが、
私の役目だとわかった。

翌日、偶然電話をしてきた友人の紹介で、
最後の2日間ペンキ塗りを手伝ってくれる人が現れた。

彼女の素晴らしい仕事振りで、
ほとんどのペンキ塗りを、
最終日の夜中に終了した。

ありがとう。
心から感謝をした。

それから片付けと掃除をして、

そのまま次の目的地に向かうため、
早朝、
空港に向かった。
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by tabisera | 2015-04-15 06:00 | アジェンダ | Comments(0)

Have a nice journey!


by tabisera
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